13g

猫の1回のカリカリの量が13gで、私が飲んでいる珈琲1杯の豆の量が13g。猫と私の共通点はそれぐらいで、その他は何も似ていません。猫は可愛いが私は可愛くない、猫は四つ足で私は二つ足(気分でたまに四つ足)、猫は無職で私は正社員。早く無職になりたい。私は猫を神だと思ってるが、奴は私の事をカリカリ製造マシーンとしか思っていないのでは。差異は無限に挙げられるますが、共通点は「13g」の1点のみ。だから、この重さを愛おしく思います。どこかの卓越した餅職人のように13gを感覚だけで分かるようになりたいですが、それだと私の頭が狂って500gを13gと言い張る日が来てしまったら、猫のご飯入れに一日2kgの餌を入れて「猫がご飯を食べなくなってしまった!」と泣き崩れてしまう。それは凄く悲しい。なので、毎回ちゃんと計量器でピッタリ13g計ります。計量器に映る13gを500gと認識してしまう形で頭が狂ってしまったときの事は後日考えます。ちなみに猫のカリカリ13gは、それ以上だと太りすぎ、それ以下だと持病の悪化が懸念されるので、13gじゃないとダメなのです。豆の13gは、サニーデイの呪いにより「コーヒーを飲むと言う事は熱い濃い珈琲を飲む事だ」と固定概念を植え付けられた氷河期世代の悲哀から生まれた量です。でも熱い濃い珈琲を飲めると言う事は、きっとまだ内臓が老け切ってないと言う事なので、悪い事ではないと思います。やなか珈琲のセンチュリーオールドが好みです。

猫が毎食13gのカリカリをモリモリ食べて、私が13gの豆をガリガリ挽いてズズッと音を立て珈琲を飲む。13gという共通点が支えている健康的な毎日。40歳を超えてから好きな数字が出来るなんて。まるで思春期の学生みたいだ。

13g