熱く濃い珈琲を好んでいる皆様におきましては、サニーデイの青春狂騒曲の聴き過ぎか森博嗣のSMシリーズの読み過ぎであり、まったく舌がジュブナイル。やはり、令和を生きる身としては浅煎りを淹れて「グレープフルーツのような香りが素敵ね。まるで珈琲じゃなくて紅茶みたい」とうわ言を唱えてなんぼ。浅煎りの豆を手動ミルで回す際に硬すぎて全力出したら手が滑り、4日分の洗い物が溜まったシンクにミルがダイブすることだってある。令和だから。挽いた豆の香りより腐敗した生ごみの香りが強いキッチンを見ないふりする事が、淹れた珈琲の香りを引き立てる事もあります。うちのミルの台座木製なので、さっきの生ごみのエキス吸ってるのだろうけど、それだって見ないふりが出来る。私は人間だから。浅煎りの豆は細かく挽くので、蒸らしが不要なドパガキ向けの豆なので、そのまま100度の熱湯で淹れます。豆が膨らむのが嬉しいなんて昭和の価値観。だから貴方がたはタバコをやめられないのです。私は今年だけで10回はやめましたし、10回死んだ。生き返るたびに肺を紫煙で満たして、死んでも私は私なのだと泣きながら珈琲を淹れるのです。ドリッパーから落ちる雫が、まるで私の涙か精液のよう。私のは黒いんです。親が炭鉱掘りだったので。そうやって100g2000円の豆と涙と血と精液と30分25000円の過ちをドリップしたのが、この浅煎りコーヒー。ほら、この深煎りにない芳醇なイカ臭さ。ドブと化したキッチンの生臭さもブレンドされていて、我が家でしか生まれない香りを発しています。そして、そっと口に含むと襲ってくる強烈な酸味。酸っっっっ! 馬鹿じゃないの令和の民。こんなの飲めるわけがない。人類にとって未知の病気に感染した嬢の股座にしゃぶりついたのかと思った。令和のヤングどもは、こんな不味いスキーン腺液飲んでんのかよ。舌が終わってんな。やっぱ俺らにゃ深煎りよ。貴様の親父さんのチンコより黒くて、貴様の親父さんのチンコより柔らかい深煎りの豆をグリグリに挽き倒して淹れたまっ黒い精液が俺らは大好きなんだ。いけない、ずっと言葉が悪い。昨日一気見した上伊那ぼたんの影響をすぐに受けてる。オタクは心が素直で汚いから。すぐに車山に登りたくなるし、温泉に浸かるぼたんといぶきに向かって「二人ともおまんこをなめてやるぞ! 干あがるまでなめてやるぞ、このクサレまんこが!」と叫んで警察を呼ばれる。ああ、ちくしょう。自分が上伊那ぼたんを観ていたのか、ブコウスキーを読んでいたのか分からなくなってきた。全部、このクソ酸っぱいクソ珈琲のせいだ。見ないふりだ、見ないふり。クソ珈琲も生ごみも上伊那ぼたんも私も、見ないふりをすれば、この世にない。でも、見ないふりは一度見なきゃいけない。クソ珈琲も生ごみも上伊那ぼたんも、クソ汚い私のツラも。
そういう訳で、クソ汚い私のツラを奇麗にする為に最近はじめたのが洗顔です。私は生まれてから47年間、一度も顔を洗ったことがなかったので、乾いた羊水の欠片もずっと顔にこびりついていましたし、47年間で食べた食事の食べかすも全部口回りについていました。お陰で、いつ何を食べたかすぐに思い出せて便利。2007年3月12日の夕食はドブネズミ。でも、47歳にしてやっと思ったんです。顔を洗おう、と。見ないふりを辞めるんです。だって、毛穴の黒ずみが気になってぇ。まず最初に買ったのがBifestaの泡洗顔 ディープクリア。私は泡立てがものすごく下手で、手に精液を載せて何度こすり合わせても、全然泡立たないんですね。水が足りないのかなーって思って鼻血を混ぜてもMETALICAのLOADのジャケみたいにしかならず、しょうがないので最初から泡タイプのこちらを買ってみました。お陰で羊水の欠片はこそげ落ちたのですが、口回りの食べかすはまだ硬くこびりついていて、ドブネズミやら未知の病気に感染した嬢のスキーン腺液やらの味は残っていて、もう顔中の毛穴にこびりついてしまっている。そこで@コスメで「ドブネズミ」で検索して出てきたのがセンカ プレミアムパーフェクトホイップ クリア。男性オタクの皆様はピーリングはご存じでしょうか。なんか、顔の皮膚が全部剥げるらしいんですよ。ピーリングで。女性はみんなやってる。だから毎日泣いている。やっていないのは貴様だけだ。よく笑って暮らしているな。この洗顔はピーリング効果があり、顔中の角質をモリっとこそぎ落とすのです。ネックは泡立てでしたが、百均の泡だて器で簡単にいけました。あの、ミカン網みたいなやつです。ほら、小学校の頃、学校の蛇口に石鹸とセットになっていたでしょう? 私たち、よくあれを食べさせられてたじゃないですか? あれです、あれ。それによりパーフェクトホイップとなった泡での洗顔をする事で、口回りの食べかすごとすべての角質が奇麗にこそげ落ち、久々に私自身の口回りの味を感じワう事が出来ました。ああ。ドブネズミの味は、私の肌の味だったのですね。知りたくなかった。でももう見ないふりはできない。洗顔とは、本当の己と向き合う事。紫の鏡に向かって「お前は誰だ?」と問いかける危険な行為。発狂する人も出る訳だ。狂うかハリツヤ美肌を手に入れるか、二つに一つ。狂いたくない私にとっての悩みはまだありまして、鼻に化け物みたいな角栓が詰まっている。こいつは押すとニュルっと出てくる。一度で20か所ぐらいから。これは私だけの悩みではないので、賢明な皆さんにおきましてはyoutubeなどで検索して後悔したらいい。その上私のは酷く長い。孔雀王7巻の尸解仙っていう複チンコ(極長)の化け物がいるんですけど、あんな感じ。今どきのインターネットは「孔雀王 尸解仙」で画像検索しても何も出てこない。インターネットは軟弱になったものだ。とりあえず、私は鼻からチンコが20本生えてるんですよね。どんなに美肌になっても、鼻からチンコが生えていたら台無し。だってそのチンコが20本同時に射精するんですよ?! ここら辺でそろそろ、私がなぜこんなに「射精」という事象にこだわっているか書かないといけない。射精したいからに決まっている。そうでもないな。別にあれなにも良いことなくない? 人は結局一人だと言う事が分かるだけじゃない? 皆さん、そんなの振り回されて犯罪犯したり、犯罪じゃなくとも、ソシャゲでガチャ回したり、DJしたり、車山登ったり、人を不快にさせたり、人から愛想付かされたりしてるんでしょ? マジおろかーwww(紫の鏡に写る自分を指さして) 去勢しかないと思うんですね。ここまでくると。私はこの21本のチンコを滅っさなければならない。そこで@コスメで「去勢 宦官」で検索して出てきたのが、ビオレ おうちdeエステ ジェル洗顔。これの角栓崩壊ジェルにより皮脂が溶け出し、私の20本のチンコはみるみる崩壊していきました。だけど、残り一本のチンコは、ジェル洗顔一本全量塗ったくっても、全く崩壊しないのです。お前が。お前さえいなければ。
この3つをローテーションで使う事により、毛穴の黒ずみで大量のドット欠けの初期不良ディスプレイみたいな私の顔もプニプニになり、21本目の男根の去勢も無事完了。切り落としたソレは、シカの首のはく製のように部屋に飾っています。男たるもの狩った獲物には敬意を払い、名誉を称え、部屋の呼び鈴が鳴ったらブルブル震えるようモーターを仕込みました。エレクトはさせない。それは獲物に失礼だし、見ててご飯がマズくなる。ただ、中年の肌は油分を落とすと、顔を撫でた手がズタズタになりタオルが血染めとなる程カッサカサ。ですのでアフターケアで肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水と極潤ハリクリームで保湿をします。乳液など不要。名前がエッチだし。あと、めんどくさくて快楽天を開く気力もない我々にオールインワンクリームぐらいでちょうど良い。最近はその間に肌美精 薬用美白美容液も使いシミ対策もしています。美白有効成分のお陰で目も鼻も口ももげ落ち、顔面は美白を超えて美無。これまではノンデザイナーズ・デザインブックに書いてあることを全部無視した顔のレイアウトでしたが、全てを無くすことでずっと良くなり、博報堂が入ったようなスッキリとしたデザインとなりました。残った眉のあたり、若干、佐藤可士和テイストもあるにゃー(鏡を見ながら
無くすことにより完璧を手に入れると、やはり人に自慢したくなる。銃を持つと撃ちたくなる。でも、街へ出ても、私よりもっと完璧に顔が無い人がいるので埋もれてしまう。この生物にあるまじき顔の無さを活かすにはやはり自然。この顔で田んぼの真ん中でクネクネ踊る事により、それを観た人が発狂し、私は猟師に撃たれる。肉として出荷するために血抜きで半日吊るされたのち、モツを除くために私の服を脱がした猟師が言いました
「こいつチンコねぇぞ! メスだ!」
山や田舎は良くないな。危険が過ぎる。カッペはすぐ撃つからね。なので、海に向かいました。海には恋がありそうだ。(チンコが)ついてないから、なにもなくても、どうでもいいけど。戯れに2回も行ったりしました。どちらの海もうっとりしてしまう程奇麗で、私はそれをぼんやりと眺める続けました。逆に私を見る人など誰もいませんでした。こんなに顔が無いのに。田舎と違い、海には私を撃つ猟師がいない。どんなに海が奇麗でも、私には何にも関係がない。行く前から分かっていたでしょうに。紫外線でメラトニンが増えただけよ。洗顔の意味もない。この世の大体の事は、私に関係がない。その事を見ないふりしないために、私は海へ行ったのだ。そうでも思わなければやってられない。そう思う事は、何かを見ないふりしているのだろうか。
2回目の海の帰り、ホームセンターによってバジルの種と土と鉢を買いました。前から、家でバジルを育てて、料理の際にちぎって使うというのをやってみたかったので。AIの普及によりフロントエンドエンジニアは絶滅するため、困窮極まった際にはバジルを食べる事も出来る。たぶん土もイケる。栄養沢山と書いてあったし。あと、何もない私でも0から何かを育てる事が出来るのか、試してみたくなったのです。家に帰り、なんとなくの勘で、鉢に軽石を敷き、土を入れ、5mm程度の穴を等間隔に9個ほど作って、その穴に数粒ずつバジルの種を入れ、ふんわり土を被せる。その後クソ酸っぱい珈琲を飲みながら、種にも水をやる。分かっているのですが、この鉢は、芽は出ない。なぜなら私だから。ずっと自分を見ないふりしてきて、好き勝手にやってきた人間の手で、何が育つというのか。芽は、出ない。でも、しばらくは水をやろう。これが私なんだ、というのを目をそらさず見届けて、そして、しばらくしたら土を入れ替えて、花を植えよう。椿が良い。HARCOの「椿」が凄い好きなんです。見ないふりしてきた自分の墓にも、花を。
椿が咲いたら、車山へ行きます。今はきっと生まれてから一度も顔を洗っていないオタクだらけだから。誰もいなくて、花も咲いていない冬に一人で。深煎りの熱い濃い珈琲をポットに入れて。そして、ピースライトに火をつけて、肺一杯に吸い込んで、吐き、家に戻って、斬られた首の様に落ちた椿の花に向かって言います。
「私は、私を見たよ」
それが、私の洗顔。